先週金曜からあけたらしろめが参加中の企画展「千駄木空間 Christmas Exhibition」において
アライヨウコによる弾き語りライブが決行されます。
本日12/22 18:00から。
アライヨウコとメロはよく似ています。
あけたらしろめは初の漫画作品を展示販売しています。
「金星の涙」
作詞作曲 アライヨウコ
制作 あけたらしろめ
上記URLよりPC、携帯からご覧頂けます。
ぜひみてください。
僕はメロの声を探していました。
音をテーマにした絵を描くと決めて生まれたシロとメロの作品群にとって、それはとても重要なことでした。
アライヨウコさんとの出会いは先月、イラストレーターのハチさん( @hachinote )による企画展「海を結わえて」での共演でした。
少しの会話から、
うまく言葉にはできませんが
なにか似た部分を見つけていたような
印象をすこし覚えています。
実は、僕はその日、アライさんの演奏を見ていません。申し訳無さからCDだけを購入し、旧友との先約で席を外していました。
帰宅して、CDを再生して、ギターのアルペジオが鳴った時には、すでに「この人となにか作ろう」と決めていました。
たぶん声質だけでなく、詩との距離感、言葉との距離感、メロディや音との距離感が、
僕がメロに与えたかった、そのものだった、むしろ僕の中に描いていた像よりも、くっきりと密度を持って教えてくれたような。
驚きや納得や、こんなこともあるのかと、嬉しくなって、絵を描いていてよかったなと感じる瞬間でした。
漫画の構想は、今年3月、原付で旅した初春の東北へ遡ります。
宿泊は福島、釜石、盛岡、仙台の4箇所、往復1200kmは、自動車で無理すれば一日で回れる距離ですが、
原付の法定速度は時速30kmですから、道のりは長く感じました。
道中に感じた温度や、木々や、音楽や、時間や、波は、その後の自分の絵にじっくりと染み込んできました。この絵はその最たるもの。
それでもやっぱり、僕は漫画を描きたかった。漫画には音楽が必要で、音楽無しに描くことはできなかった。
アライヨウコの歌には、とても個人的な心情が、根底に流れています。それが歌詞や歌い方から感じ取れる。
おそらく音楽の作り方が、僕の絵の作り方によく似ていて。
アライさんに詩と音楽を提供して頂くために2度、会って打ち合わせをしました。1度目はオファーのため。
2度目は、アライさんが書いてくれた歌詞の原形を鍛えるため、エクセルシオールで3時間。とても楽しかった。
アライさんはメロのことをとても可愛がってくれて、メロがどんな音楽を作ろうとしているか、必死に考えてくれています。おそらく今この瞬間も。
アライヨウコの歌と、わたしの漫画で構成された、
「金星の涙」
至らない部分も多いけれど、きっと今夜は最高になります。